大会概要

オールスターナイト陸上とは

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 「オールスターナイト陸上」、正式名称「実業団・学生対抗陸上競技大会」は、普段は互いに競い合っている日本全国の実業団・学生のトップレベルの選手たちが、この日だけの「実業団オールスター」チームと「学生オールスター」チームに分かれ、賜杯を目指して得点を競い合う、日本で唯一の「実業団 vs. 学生」の真剣勝負です。

 プロ野球の「オールスターゲーム」のように、日本実業団対抗選手権や日本学生対校選手権で好成績を収めた選手が一堂に会し、2つのチームに分かれて戦います。実業団にとっては「学生には負けられない」、学生にとっては「下剋上のチャンス」。意地と意地がぶつかります。


これまでの歩み

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 秩父宮賜杯実業団・学生対抗陸上競技大会は、1961年9月24日に小田原市城山陸上競技場で第1回大会の幕を開きました。 当時は1964年の東京オリンピック直前。 その後30年近く男子800mの日本記録を保持し続ける森本葵(中央大)や、東京オリンピック女子80mH代表の依田郁子(リッカー)らが活躍した時代でした。 彼らが両チームの中心選手として出場する中、勝利したのは実業団チーム。秩父宮勢津子妃殿下にご来臨いただいた中、記念すべき初の賜杯を獲得しました。

 その後、実学対抗は、日本でも最高レベルの選手が集まる大会として一気に権威を高めます。 第3回大会で安田寛一(八幡製鉄)が出した男子110mHの14.2を皮切りに、山田宏臣(東急)の男子走幅跳日本人初の8m超え等、実学対抗で樹立された日本記録はのべ50個。 「日本選手権で優勝しても、この大会で優勝しなければ真に一流の選手とは言えない」とまで言われる大会に成長します。

 しかし、時代の変遷とともに、年間に開催される大会の数も増え、次第に実学対抗もかつての輝きを失いつつあります。 リレー種目を除くと、もう20年以上この大会で日本記録は出ていません。 そこで、日本実業団陸上競技連合と日本学生陸上競技連合は、この大会のますますの活性化のため、「オールスターナイト陸上」として実学対抗を生まれ変わらせたのです。


生まれ変わった「オールスターナイト陸上」の特徴

◆ 真夏の夕暮れ、湘南の空の下で実業団と学生が激突

 昨年から開催時期を7月末の薄暮の時間帯に移動。 開催場所も、夏の夜にふさわしい湘南・平塚のShonan BMW スタジアム平塚で、湘南の暑い夜に負けず劣らぬ熱い勝負、盛り上がりに期待です。

◆ トップレベルの競技運営

 短距離種目では、スタートインフォメーションシステム及び超音波式風速計を使用。 さらに、記録の速報システムなども充実させました。 常に追い風で競技ができるShonan BMW スタジアム平塚の特性も活かし、選手の好記録をトップレベルの競技運営でサポートします。

◆ 魅せる!競技会

 競技場の大型スクリーンをフル活用し、競技の模様やライブリザルトを映像で楽しんでいただけます。 さらに、好記録での優勝者には、優勝者への場内インタビューも実施予定。 見に来てくださった皆様も満足することは間違いありません。

◆ 地元に根ざした大会に

 トップレベルの競技とともに、地元・平塚の中学生の招待リレーを実施。 トップレベルの選手と同じ舞台に立つことで、最高峰の雰囲気を肌で感じてもらいます。 将来的には、その中から実学対抗で活躍する選手が出てくることに期待! さらに、表彰では、「湘南ひらつか七夕まつり」で選ばれるミス平塚、「ひらつか織り姫」の皆様にも登場いただきます。 地元の方々に少しでも楽しんでいただけるような大会を目指します。

◆ 世界を見据えて・・・

 今年は8月にリオデジャネイロオリンピックが開催されます。 男子100mに出場の山縣亮太選手らを筆頭にオリンピック日本代表選手の活躍にも期待です。